「貸付金」を「資本金」と相殺するときの注意点<No 509>

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)娘と朝マック&Mac

 

 

貸付金のイメージは?

税務に携わっている方が、
「貸付金」と聞くとあまりいいイメージが湧かないのでは?

これまで多くの決算書を見てきましたが、
「借入金」のある企業は、赤字であれば企業の窮地を救おうと、
黒字であれば攻めの一手として借り入れを選択されていました。

これに対して「貸付金」があると、
「会社の利益を個人に流している」
というイメージがどうしても湧いてしまいます。

実際のところ、決算書に貸付金があると、
融資のネックになりますし、税務調査の対象にもなります。

本来であれば、貸したものはちゃんと返してもらわなければ
ならないところですが、お金で返してもらう以外の方法を
考えてみました。

 

(想定されるすべての要素には触れていません。みなし配当など)

 

「貸付金」を「資本金」と相殺するときの注意点

決算書の資産の部にある貸付金を、単純に資本金と相殺できるのか?

<会計仕分>

借方 資本金 5,000,000 / 貸方 貸付金 5,000,000

(前提:貸付相手と、出資者は同一)

 

簿記が理解できればサクッと仕分けを立ててしまいそうですが。

多少税務をかじると何がいけないのかはわからないけれど、
なんとなくグレーだと感じてしまいます。

そうです。

そう感じた方が正解です。

会計はなんでもありですが、
税務はそういう訳にはいきません。

「会計?税務?って」感じたら、
会計は弟、税務は兄くらいに思ってください。

つまり、「会社の決算(会計)はどう組んだっていいけど、
税務調査(税務)では許しませんよ」って感じです。

そこで、税務はどういう考え方をするかというと、

<税務仕分>

借方 貸倒損失 5,000,000 / 借方 貸付金 5,000,000

   資本金  5,000,000 / 借方 資本準備金 5,000,000

となります。

ここで、「貸倒損失?これって落ちるの?」とのツッコミに答えます。

落ちません。

<税務仕分>は実際の仕分けではなく、あくまでも申告書上の考え方です。

なので、申告書できっちり調整します。

<法人税申告書>

別表4(減産) 貸倒損失認定損(社外流出)5,000,000 
別表4(加算) 貸倒損失否認(留保) 5,000,000
別表5−1(上段)貸付金(増)5,000,000
別表5−1(下段)資本金(減)5,000,000
別表5−1(下段)資本準備金(増)5,000,000

こうすることで、資本取引が、損益に影響しなくなります。

結果、決算書から貸付金が消え、資本金が減っても、
やり取りの一部始終が申告書に記載されることになります。

 

 

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<編集後記>
4時35分起床後、MIT
5時40分からルーティン
午前中、個人成りについてレクチャー、コンサルティング
午後から、ブログ執筆

 


 

世間はクールビズに入っていますが、
今日はあえてジャケパン&ネクタイでお客様を訪問。

当事務所もそろそろクールビズに入ろうかなと^^;