キャッシュフローってなに?。「手元のお金」が「利益」でない理由 <No 32>
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お金と利益の関係
- 利益が出ているのにお金がない
- お金がないのに税金がでる
事業を始めてまもない方は、いまいち理解できないことかもしれないですね。
先日、個人の顧客の方から、「うちの個人事業どうなの?」とのお問合せを受けました。
3月の確定申告時に税額及び損益の状況をお話ししても繁忙期ですので、貸借(資産と負債)に関して詳しく説明することはありません。
いい機会でしたので、もう一度、税額及び損益の状況に加えて、今回は、貸借についても説明しました。
キャッシュフロー
我々、税理士サイドは、損益から税額を説明するといったアプローチをとりますが、顧客の方からすると、「儲かっているのか=現金はあるのか?」といった考えになりがちです。
そこで、効果的なのが、キャッシュフロー計算書(C/F)ですが、C/Fをそのまま見せてもピンとこないはずです。
なので、決算書の利益を出発地点として、現金有高に到達する、手書きの文書と口頭での説明にしました。
仮に、全て現金売上、現金仕入であるとします。
売上 5,000円
仕入 4,000円
経費 200円
減価償却費 100円
利 益 700円
決算書上の利益が700円であっても、700円がそのまま現金として残ることはありません。
その理由として
- 現金の支払いをしない経費がある
- 現金の支払いをしても経費にならないものがある
1. 減価償却費は、現金の支払いを伴わない経費なので現金有高の計算上、利益に100円を足します
これにより、減価償却費の100円が経費にならなかったことにします。
2. 仮に、借入金の返済が50円あったとします。
借入金の返済は、実際にお金の支出があっても費用にはならないのです。
(利息のみ経費になります)
よって、利益から50円を引きます。これにより50円が減ったことにします。
すると利益700円+100円-50円=750円となります。
結果、手元のお金が利益とならないことになります。
これら以外にも、売掛金や買掛金あるいは手形など、取引の発生と現金の増減の時期が異なるものが、手元のお金≠利益の理由となります。
我々の資料をそのまま顧客に見せるのではなく、顧客に合わせて、
ときにはA4一枚に手書きの説明のみが、一番理解しやすいかもしれないです。
売りたい商品を売るのではなく、必要とされる商品を提供できるよう心掛けたいものです。
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