天ケ瀬100。初のトレラン80kmレース参戦日記<No 1876>

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天ケ瀬100
5月17日に出場した天ケ瀬トレランレース80km。
前回は、準備した補給食についてお伝えしました。
天ヶ瀬100トレランレース80km①。レース前の補給食準備<No 1875>
今日は、スタートからゴールまでいっきにお伝えします。
初のトレラン80kmレース参戦日記
スタートまで

)自宅から徒歩2分にあるタイムズカーシェア
自宅からスタート地点の宇治(京都府)まで、車で50分程度でした。
駐車場は特Pで予約、一泊にも関わらず、1,500円(500円✕3)で済んだのでおすすめです。
16時スタートで、朝をゆっくり過ごせてました。
その分、真夜中の山道をずっと一人で走ることになるのですが。
コース

- 距離80km
- 1周16kmのコースを5周回
- エイドはスタート地点と8km地点に1つずつ。
したがって、8kmごとに補給できます。
500mlのフラスクを2本持って、8km地点までに両方飲み干す予定でした。
スタート

いつもなら、フラスク1本とGoPro9を入れて動画撮影をするつもりでしたが、この日はフラスク2本持っていたため、ザックの余ったポケットにGoProを入れて走ろうとしました。

しかし、うまく固定できません。
レース1週間前に急遽購入したSALOMONの15Lリュック。
試走なしで本番に臨んだのがミスでした。

仕方なく、フラスク1本を左手に、ストック2本を右手に持って走ることにしました。
ストックを使うときは、フラスクを左ポケットに入れて走りました。
ただ、ゆっくり上るには問題ありませんが、平坦なロードで走ると揺れて短パンが下がってきます。
そのため、ロードでは手に持ち、上りではポケットに入れました。
フラスクの中身が半分以下になると、ポケットに入れても揺れません。
80kmに参加している人で、こんなドタバタしてる人はいないので、スタート早々に後方での走行となりました。
獲得標高

公式GPXデータでは1周547mでしたが、実際には3.5周した時点で3,000mを超えていたため、1周あたり700mから800mはあったと思われます。
前半の上り
スタートから上りが続き、一度下った後、3km過ぎから始まる上りは1km強で一気に約250m上ります。
勾配もきつく、前日からの雨で泥だらけの道を登るのは大変でした。
ゲイター付けていなければ、靴の中まで泥だらけになっていたでしょう。

8kmのエイド

)エイドにて。3周目
8kmのエイドでちょうど2時間経過。
後半がどのくらいになるか考えました。
このペースでは制限の20時間で、ギリギリ80kmを走り切れるかどうかというところ。
周回の後半は下りになるため、このあと、多少スピードアップして4時間以内に収められればと思いながら走りました。
幸い、ロードの区間が多いため、そこでタイムを稼ぐことができました。
結局、1周目は3時間半でスタート地点に戻ることに。
1周で30分のアドバンテージ、このままいけば、制限時間内でゴールできます。
そう思えたのも、ここまででした。
2周目
スタートが16時だったので、3時間半経過すると19時半です。

エイドで15分ほど休憩し、20時前にスタートする頃にはもう真っ暗でした。
2周目の上りは真っ暗闇の中、急な斜面が泥だらけでなかなか前に進みません。
1周目よりもさらに遅く感じました。
やはり暗いので、次に足をつく場所がどこなのか見極めるのが難しいです。
明るければ泥だらけの中でもまだぬかるみがマシな場所や、固めの場所に足をつくことができますが、暗闇の中ではできません。
もちろんライトは明るかったのですが、バッテリー消費を考慮し、4段階中下から2番目の明るさで進みました。
今思えば、もう1段階明るいモードで進んでいれば、もう少しスピードが上がっていたかもしれません。
結局、2周目の16kmを終えるのにちょうど4時間かかりました。
このままではかなり厳しいということ。
レース前、スタート地点のエイドで周回ごとに10分や20分の仮眠でも取れたらと考えていましたが、そんな仮眠を取っている場合ではないなと。
そもそも100マイル(160km)のランナーで仮眠を取っている人はほとんどいません。
おそらくリタイアしたであろう人が横になっているくらいで、80kmのランナーで横になっている人もいなかったように思います。
もちろん、椅子に座って休憩している人はいました。
3周目
2周目を終えた時点でちょうどスタートから6時間、真夜中の0時です。
このままだとギリギリのタイムですが、漆黒の闇はまだまだ続きます。
疲労が蓄積すればこれまでのペースは維持できなくなります。
どこまでこのペースを維持できるのか未知数でした。
これまでの最長距離は、1月に出場した奈良石舞台の40km(実測44km)です。
2周回32km時点ではまだ余裕あり。
3周目の上りを走っている時も、2周目とほぼ同じペースでしたが、キツいと感じました。
正直なところ、今の走力であれば、(3周終えて)あと2周するとなると、ボロボロで4周目、5周目は無理なのではないかと思いながら走っていました。
3周目の中間地点のエイド(40km地点)に到着すると、すでに1周遅れになっていました。
スタート地点と8kmの中間地点で計測チェックがあるのですが、ほとんどのランナーがすでにチェックを終えている様子だったので、80kmレースに出場する人のレベルが高いことが分かりました。
これまで、20kmのレースでは上位3割から真ん中くらいに入っていましたが、40kmの石舞台ではほぼ後ろのほうでした。
今回、40kmから80kmに距離を伸ばしたことで、自分の実力が上がっていないこともあり、後方を走るのは当然のことだったのでしょう。
40kmの次に80kmに挑戦したのは、距離よりも獲得標高で判断したから。
- 奈良 石舞台 40km 獲得標高 2,797m
- 宇治 天ケ瀬 80km 獲得標高 公式3,250m(おそらく、実測はそれ以上)
石舞台が40kmで2,700m上ったのなら、80kmでプラス500mなら大丈夫だろうと。
結論から言うと、40kmの次は、50kmや60kmを走っておくべきだったと今になっては思います。
それは、下りで前ももに負担がかかるようになると、前腿がやられ、踏ん張りが効かなくなるから。
さらに、今度は足がつんのめって爪に負担がかかり、死に爪が痛くて軽快に進めなくなります。
4周目
3周目が終わった時点で午前4時、スタートから12時間。
この間、一睡もしていません。
一睡もせずに徹夜したのは、人生初かも。
時間的にはこのペースをあと2周維持できればギリギリ完走できます。
3周目が終わった時点で、4周目が過酷になることは分かっていましたし、5周目になると、もはやどこでリタイアしてもおかしくない状況になることは予想できました。
自分の疲労度はピークに近く、10段階で言うと8くらい。
残りをこれまで通りのペースで維持するのは難しいと考え、リタイアすることを考えました。
エイドのお姉さんにそのことを話すと、
「今は暗いからペースが遅いんだよ。明るくなったら足元が見えるからペース上がるよ」
と。
もちろんそうだなと思い、その言葉に励まされ、あるいはそそのかされ、4周目をスタートしました。
しかし、その後、状況が悪化するのは明らかでした。
4周目の上り、後ろから数十分おきに速いランナーが私を周回遅れにしていきます。
彼らの足取りを見ていると、やはり上りでも走っていますし、下りになると猛スピードではなく、小刻みに足を動かして下っていきます。
一方、私はというと、もう足が踏ん張りが効かないので、一歩一歩足に負担をかけながらゆっくり下っていくのみ。
今回足りなかったのは、距離を踏んでなかったこともありますが、下りでもう少し足を小刻みに動かして、足への負担をなくす走り方を普段から練習しておけば良かったと痛感しました。
自分を抜いていくランナーの多くは、屈強なかただけでなく、ほっそりした人やご年配の方もいらっしゃったので。
この4周目の半分、8km地点のエイドには2時間で到着しなければならないところ、すでに脚が売り切れていたため、2時間を超えていました。
前半だけでなく、エイド以降の後半の下りも足に来ており、2時間で帰るのは無理だと判断しました。
4周目のエイドを過ぎてからは、ケガのリスクを考えて歩くことにしました。
ゴールまで
ゴールまでの間、ボランティアの方に声をかけられました。
4周目でリタイアすると言うと、ほとんどの方が「まだ行けるよ」と言ってくれましたが、それはその人の脚力や平均的なランナーの脚であればの話。
私の走力・脚力に加え、疲労で棒のようになった脚では到底無理だということは、自分自身で分かっていました。
最後は天ヶ瀬ダムを見たり、自然を満喫しながら、一歩一歩ゆっくりと噛み締めるようにゴールに向かいました。

ゴール後
ゴールで4周のチェックをしてもらい、リタイアすることを申し出。
ここで主催の田口さんから「まだ行けるよ」と声をいただきましたが、私はもう脚が残っていないことを伝えました。
完走していれば、帰りに近くの銭湯や温泉に寄って帰るつもりでしたが、家族は来ていないし、ひとりですし、車で1時間足らずで帰られる場所だったので、そのまま帰ることに。
水で濡らしたタオルで体を拭いてから、着替えて帰路につきました。
失敗は成功のもと
先日の日曜日に参加した天ヶ瀬100トレランレース80kmの部についてお話ししました。
結果としては、4周目64kmの時点でリタイアを宣言。
残り時間が足りなかったからですが、良い経験をさせてもらいました。
3周でやめていたら、多くの気づきは得られなかったでしょう。
一方、5周走っていたら、おそらくボロボロになり、怪我をしていたかもしれません。
5周目で転倒したり、傷が深くなったり、足や筋肉に様々な影響を及ぼしていた可能性もあります。
結果、この4周64kmを走ったことによって課題が見えました。
今後のレース計画を修正して、また次のレースに臨みたいと思います。
<編集後記>
5月19日 月曜日
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意外とカラダは曲がりました。
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