税務調査の進め方。事前の打ち合わせは大事<No 58>
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事前のコミュニケーションは大事
税務調査は、二日間にわたって行われることが多いです。
午前10時に、調査対象となる会社に調査官は、1名ないしは2名でやってきます。
人数は、調査の規模にもよりけりです。
普段からコミュニケーションのとれている会社であっても肝心なことを忘れている方は多いので、事前に、打ち合わせは行います。
経理処理の不十分な箇所や、税法にてグレーな部分については質問を受ける可能性が高いので、
補足資料の用意と、問答集を想定しておきます。
勿論、間際になって出来ることは、限られていますので、普段からの準備が必要です。
調査時に、用意した説明や資料がスムーズに出てくるようにしておけば、
調査官の心象も悪くないようです。
関係者とも、事前に十分なコミュニケーションをとっていれば、理解は得られやすいです。
経営者の動きは見られている
人間は、人に見られたくないところに、視線が集中します。
そういった視線の先を、調査官は見ています。
疑われそうなものは、現場に置かないことに限ります。
聖域はないと思ったほうがいい
調査官は、帳簿や関係資料だけでなく、掲示された紙、机のメモ書き、
従業員の動きなど、五感をフルに発揮します。
以前の調査で、関係資料をパソコンで確認する経営者の背後で、
調査官がパソコン画面にロックオンしました。
そしてひと言、「ごみ箱を開けてください」と。
……。
喧嘩はしない
調査官も人間です。
真摯な対応で接すれば、無理な対応はしません。
勿論、「黒」をシロとはいいませんが。
黒でもシロでもない、「グレー」な部分は少なからず存在します。
そこについて、建設的な対応で答えることが、我々の使命です。
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