カード決済で身に覚えのないAmazonの支払いがあった場合<No 1036>
<セミナー・コンサルティング情報>
)リビングのAmazon Echo Spot
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毎日経理するメリット
自分の経理は、貯めずに毎日やっています。
一度貯めてしまうと、後でまとめてやるのが億劫になるからです。
- どこで使ったのか?
- 何のために使ったのか?
- 誰と使ったのか?
という記憶も曖昧になりますし。
毎日経理をしているので決算も申告も年明け1月中に終えることができます。
毎日経理を続けるメリットはこれだけではありません。
お金の動きが鮮明にわかるので、身に覚えのない支払いがあればすぐに気がつくことができます。
先日も、未払金を合わせていて気がつきました。
カードで引き落としになっているのに、その発生仕訳がなかったのです。
カード決済で身に覚えのないAmazonの支払いがあった場合
発生仕訳がないことに気がついたのは、未払金残高を合わせていたからです。
通常、カード払いを銀行引き落とし時に経費計上していたら次のような仕訳になります。
7/13
借方 消耗品費 1,273円(ペン・Amazon) 貸方 普通預金 19,823円
借方 事業主貸 13,090円(ウェア・Amazon)
借方 事業主貸 3,410円(空気入れ・Amazon)
借方 新聞図書費 950円(本・メルカリ)
借方 IT利用料 1,100円(Evernote)
従来型の会計ソフトであれば、カード明細と通帳を見ながら手入力する必要があります。
クラウド会計だと、
- 預金データ19,823円は、ネットバンクから
- 購入した内容についてはカード会社・ショッピングサイト
から日付、金額、詳細情報を取り込むことができます。
ただし、これらの情報を適切に利用するには工夫が必要になります。
三段構えで炙り出す
私がやっているのは、
- 取引発生
- カード決済
- 銀行引き落とし
この3つのタイミングでそれぞれ別の仕訳を作成します。
取引発生
Amazonで商品を購入した場合、取引発生の仕訳は
6/8 借方 消耗品費 貸方 未払金-Amazon 1,273円(ペン・Amazon)
といった具合になります。
商品購入時に経費として計上し、支払いがまだなので未払金勘定を使います。
未払金勘定に補助勘定をつけることで、カード会社やショッピングサイトごとの未払残高を把握することができます。
この未払金-Amazon勘定は、カード決済成立時に消えることになります。
カード決済
Amazonで買い物をすると、その情報がカード会社へ伝わります。
カード会社に伝わると、クラウド会計を通じてデータが取り込まれます。
6/8 借方 未払金-Amazon 貸方 未払金-楽天カード 1,273円(ペン・Amazon)
ここで表しているのは、Amazonは楽天カードから決済してもらえたので、
Amazonに対する未払金はなくなります。
代わりに、支払いを建て替えた楽天カードに対する未払金が発生します。
銀行引き落とし
楽天カードの支払いが、銀行引き落としされたときは、
6/29 借方 未払金-楽天カード 貸方 普通預金 19,823円
というカタチとなり終了です。
これで残っていた未払金-楽天カードが決済されたので、
未払金残高がキレイに消えているはずです。
(実際には、引き落としになる前に他の買い物をしていたらその金額は残っています)
逆に、未払金残高がマイナス表示になっていたら、Amazonの発生仕訳が足りていないことになります。
未払金Amazon残高がマイナス表示の場合
先日は、未払金-Amazon勘定がマイナス表示になっていました。
その額780円。
マイナス表示ということは、Amazonで買い物をしたときの発生仕訳がたっていないということです。
Amazonのサイトから購入履歴を見ても、それらしい買い物はしていません。
5/27に一度あり、6/27にも。
Amazonアカウントが不正利用されたことを考えました。
ただ、通常使用している端末(PCやスマートフォン)以外からログインすると、
私にメールが来るようになっているので、不正利用はないと判断しました。
カード会社の履歴を確認
それならばと、楽天カードの購入履歴を見にいきました。
しかしながら、Amazon.co.jpしか表示されていません。
そもそも気になっていたのですが、なぜ楽天カードではAmazonの購入明細を見られないのか?
さらに調べたところ、楽天カードでは次のような説明がありました。
カード会社にお客様の情報開示を頂けないご利用先のため
楽天カードの本体である楽天の業態はAmazonと同じショッピンサイトです。
つまりライバル会社であるが故に・・。というのが私の憶測です。
そうでないにしても、今後もこういったことが起こると厄介なので、
状況によってはAmazonの決済カードを別のカードにすることも検討しました。
買い物以外のサービス利用はないか?
モノを買っていなくても、Amazonでダウンロードサービスなどを利用した覚えがないか考えました。
思い当たったのが、スポーツ配信のDAZNとAmazonの音楽配信サービスです。
DAZNはすでに停止していたので、音楽配信サービスを調べてみることに。
ただ、Amazonの音楽課金状況を確認するのはわかりづらい。
通常の注文履歴には載っておらず、Amazon Musicを選んでからUnlimited・HD・Prime Musicの
いずれかを選択すると次の画面になります。
この一番右にある最後が切れた状態の「Amazon〜」で確認できます。
(ここまで来ると、もはやRPG)
解けました。
答えは、Amazon Music Unlimitedが課金されていたのです。
ではなぜ、自分が知らないうちに課金されていたのか?
どこの家庭でも起こりうることなので解説します。
どうしてAmazon Music Unlimitedが課金されたのか?
Amazon Prime会員(4,900円/年)に加入すると、Prime Musicで音楽200万曲を無料で聴くことができます。
さらに、Amazon Music Unlimitedに加入すれば6,500曲を聴くことができます。
- Prime Music 200万曲(Amazon Prime会員は無料)
- Amazon Music Unlimited 6,500万曲 月額780円
単純にこのUnlimitedに加入してしまったのですが、これは私自身が加入したのではありませんでした。
うちのリビングには、Amazonのスマートスピーカーを置いています。
Amazon Echo Spot 購入からひと月経過。家族も楽しんでくれる前向きな投資<No 579>
このEcho Spot(アレクサ)は、私に限らず妻や娘も音楽をかけて利用しています。
これとは別に、私は仕事部屋でAmazonアカウントを使って音楽をかけることがあります。
(BOSEのステレオで)
すると、リビングにあるEcho Spotから、
他の端末で利用されています。こちらで利用しますか?
とアナウンスされたあと、「はい」と答えるとリビングのEcho Spotが優先されて仕事部屋のステレオが止まる仕組みになっています。
(複数端末で利用すると課金される)
そのため、普段から私は家族に「リビングで優先して使っていい」と言っていました。
以降、家族はアレクサからの問い対して盲目的に「はい」と答えるようになっており、
Unlimitedならホニャララ〜
に「はい」と言ったことで今回の課金がされたのでした。
未払金勘定で身に覚えのない支払いに気づく
Echo SpotをAmazonのアカウントにつなげていると、音声だけで買い物をすることができます。
便利ではあるのですが、今回のようなことも起こります。
通常、モノを買ったら私のスマートフォンに通知やメールが来るのですが、少し前に、通知をオフしていました。
(通知をオンに変更しました)
メールはスルーしていたのでしょう。
今回は、自分で経理をし、かつ未払金勘定を設けていたから気がつきましたが。
経理をしてなかったら、未払金勘定を設けていなかったら100%気がつかなかったでしょう。
未払金勘定を合わせるのは大変ですが、身に覚えのない支払いに気づくための手段になります。
<編集後記>
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