育てる環境が組織を成長させる<No 154 >
<セミナー・コンサルティング情報>
Contents
組織の方向性を決めるのは経営者
近ごろ、税理士関係の方に会う機会が多いなか、
先日は、他業種の方とお話しする機会がありました。
お話しは主に、大手企業に勤める方の雇用のことでした。
その方いわく、その大手企業では社員を育てる環境が整っていないため、
離職率が高く、その穴埋めを派遣社員で行っていました。
正社員のなかには、プライドが高く、自分の非を認めない方も多い
とのことでした(皆がそうではないのでしょうが)。
知らない方の事とはいえ、いじめに近いネガティブな事柄を聞くと
正直へこみました。
私は、20代で既に大きな組織で働くことをやめました。
ですので、その後に務めた職場は、小規模の税理士事務所だけです。
決して整った環境ではありませんでしたが、
仲間内から攻撃されるようなことはありませんでした。
しかし、育てる環境があったかというと適切ではなかったように思います。
税理士研修に行って思うこと
先日、税理士の登録時研修に出席しました。
初日は、
- 憲法
- 行政法
- 税理士制度
など、非常に役立つ内容のものでした。
これだけの素晴らしい研修を、勤務時代に受けることが出来たら、
お客様に対してまた違ったアプローチが出来ていたのではないかと思います。
大きな事務所であれば、そういった会議や研修があるようですが、
小規模事務所だと、どうしても所長の裁量に委ねられてしまいます。
私の場合、以前に勤めた事務所では、所長から、所長自身が受けた研修の内容を、
当然知っているかの用に問いかけられることが多々ありました。
当時は、無知な自分を責めましたが、今思えば知らなくて当然です。
目の前の業務と、試験勉強に追われる従業員が、研修も受けずに
その内容を知るよしもありません。
見て覚える時代ではなくなった
昭和の時代なら、「見て覚えろ」も通用しましたが、今の時代にはそぐわないです。
強い組織にしたいのなら、たとえ小規模の組織でも、育てる環境を作ることは大切です。
結局、従業員が早期に退職すれば、また人材の育成に費用や時間を要します。
人材は勝手に育ちません。
外で得た情報を従業員に適切にフィードバックし、
従業員の働きやすい環境を作るのが経営者です。
自身の経験を次の世代に伝えていくことが我々の使命です。
<編集後記>
登録時研修三日間のうち二日が終わりました。
明日は最終日です。
数カ月ぶりの満員電車(大阪市地下鉄)。
おじさん達がひしめき合いますが、文句一つ誰も言いません。(当然ですが)
税理士会に到着した頃には、ひと仕事終えた気分になりました。
独立して良かったなぁと思います。
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