睨みを利かすよりも性善説で信じたうえでリスクを減らす＜No 1685＞

）睨みを利かすマンボウ　海遊館にて

性善説で信じる

25年ほど前、営業時代にプリントクラブに似たような機械を取り扱うことがありました。

当時、カラオケの機械を売り歩いていましたが、販売先が限られるのに比べて、プリントクラブだと、比較的どこにでも飛び込んで営業することができました。

販売で売るとお客さまの持ち物になるので、管理もお客さまが行います。

対して、リース契約だど、所有権はこちらのままなので、管理も営業マンが行います。

営業なので売るのが商売ですが、契約したら、それだけ管理する件数が増えてしまうのがジレンマでした。

そうして、リース契約した店舗に機械を設置して、いざ動き出すと、

• エラー表示が出て動かない
• おつりが出ない

といった連絡がきます。

カラオケ機器の場合だと、酒を扱うお店がほとんどなので、連絡というよりもほぼクレームです。

それに対して、プリント機器の設置先は、お酒が入っていないので、どこも冷静に対応してくれました。

だからといって、対応しないわけにはいきませんので、故障したらすぐに飛んで行って機械を修理します。

プリント機器は単純なつくりなので、鍵で開けて、スクリーンに表示された指示に従えば誰でも治すことができます。

遠いところまでわざわざ行くのもの面倒なので、鍵をリース店に渡そうとしたところ、上司に止められました。

お客さまが、コインの不正をするかもしれないので。

まあ、聞いたら「いい」とは言わないでしょう、立場上。

ただ、コインカウンターと入っているお金を照合すれば、不正をしているかはわかるわけで。

私としては、事前に、そのことを伝えておけば、不正する人はいないだろうと。

失う手間と時間を考えたら、性善説で信じたほうが効率的でしょうから。

あれから25年、コインカウンターはありませんが、性善説でお客さまを信じています。

性善説で信じることをベースにした上で、もしものときのリスクを減らす工夫はしています。

睨みを利かすよりも性善説で信じたうえでリスクを減らす

「本当に、事業にかかる支出なのかどうか？」

資料を見ていて色々と感じることはありますが、疑ってかかるとキリがありません。

数百円、数千円単位の支出を、１つ１つ聞き取りしていたら、時間がいくらあっても足りませんし、聞かれたほうもうんざりでしょう。

それよりも、性善説で信じた上で、高額なものや、頻度の高いものを重点的にチェックするようにしています。

あとで、ひっくり返されたらダメージが大きいものも。

これは、お客さまにとってもそうですし、自分にとっても。

そういったところを抑えておけば、仮に、ミスが表面化したとしても、それほど大きなダメージにはなりません。

それで、怒られる関係性であればそれまでですし。

そもそも、経費に計上しているということは、お客さまがそう判断したのであって、それが、100％の自信をもってなのか、希望的観測で入れたのか、ダメ元でいれたのか？

このあたりは、普段からコミュニケーションをとっていれば、なんとなくわかるものです。

その上で、

• お客さまの数字をそのまま使うのか？
• 一つ一つ精査して、黒又は黒に近いグレーは除外するのか？
• 割合を決めて家事按分するのか？

というのは、現場ごとで判断しています。

100％の精度を維持するのであれば、毎月、帳簿と領収書や請求書との照合は欠かせないでしょう。

これをやるのであれば、時間も手間もかかりますし、その分の報酬も発生するわけですが、
それをお客さまが求めているかどうか？

• 元帳でざっと見る
• 月別で並べる

ある程度やっていると、勘所はつかめてくるので、怪しいところがあるとなんとなく見えてくるようになります。

そこのポイントさえしっかり抑えておけば、大きなダメージになることは避けられます。

ただし、時間と心に余裕がなければ、冷静な判断は難しくなるので、仕事の詰め込みすぎには注意したいところです。

理想の景色のすり合わせ

100%の精度で正解を探すのは、どの仕事でも難しいもの。

100％の精度は、こちらが見ている理想の景色であって、お客さま望んいでいるのはもっと他にあることも。

そうしたニーズを応えるほうが喜ばれるものです。

このあたりも、ただ漠然と自分だけで考えるのではなく、普段の会話からそれとなく感じ取る能力は必要になるのかなと。

そういう意味でも、コミュニケーションは大切にしています。

今日は、現在、ブログで書かない税理士・受験生向けの記事を書いてみました。

税理士・受験生向けのネタは、メルマガで特化して書いています。

ご登録いただければ幸いです。

メルマガ「トライアスロン税理士の独立開業日誌」登録

＜編集後記＞
3月15日 水曜日
5時起床　メルマガ更新。
9時　ヘアサロンまでラン。
10時　カット。
11時　ラン＆電車で大阪梅田まで。
11時40分　申告終わりのひとり打ち上げで「エブエブ」鑑賞2時間半。
午後からブログ更新。

ランスタイルなので、乗り換え時、駅から映画館までランで。

帰りに紀伊国屋で自著（共著）を発見。