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税理士業

会社勤務か事務所勤務か。税理士になるまでのあり方②<No 1095>

yujiro

)GreenBerrys cafe

Contents

声、ありがとうございます

昨日の記事について、2、3ご意見いただきました。

事業会社で働く方の生の声、ありがたく感じます。

声を拝見すると、私の話も大きく外れていなかったのかなと。

ただ、書ききれなかったことも少しあったので、そのあたりについて今日は書いてみます。

働き方はステージごとで異なる

昨日の記事では、

会社勤務 > 事務所勤務

といったようなニュアンスが出ていました。

自分自身が長く苦労したので、そういう書き方になったのだとは思います。

昨日の記事を書いたあと、冷静に考えてみると事務所勤務を楽しんでいる時期も実際にはあったなあと。

なので、人生のフェーズごとで求めるものが変わっていくのだと思います。

自分が職場に何を求めているのか?

  1. 安全に働ける場所
  2. お金
  3. 勉強する環境

そもそも、税理士事務所に勤めていても税理士を目指していない方も少なからずいらっしゃいます。

また、試験だお金だと言う前に、身の安全が保障されていない職場で働いていた方にとっての事務所勤務もまた違った意味があるのだと思います。

安全の欲求

税理士事務所に就職する、あるいは転職する方にとって、税理士を目指すというよりも、
経理職に就きたくて
面接を重ねているうちに、最終的に事務所に就職したという方もおられるでしょう。

私がそうでした。

新卒で勤務したのはカラオケ機器の営業。

夜のスナックやラウンジに飛び込みで営業していました。

営業だけでなく、販売店・リース店からのアフター(と呼ばれる故障や苦情)に営業車で駆けつけ、その場で修理することが毎日数件。

終業は22時で、23時からミーティングが始まり、日付を超えるのが日常でした。

数字があるので社内は常にピリピリし、外に出たらクレームで罵声。
(当時の通信カラオケは見切り発車と設置状況が悪いのでよく止まりました)

土日でも携帯に電話がかかってくるので、精神的に休まる暇がありません。
(よく、デート中にぼーっとしていました)

そんな私が経理職を探したのは、学生時代に簿記3級をとったからでした。

その延長で簿記を使って仕事がしたいと思い、退職したあと経理職を探しました。

最初は会社経理に就こうとハローワークに行ったところ、税理士事務所の求人があったので、
そこで面接を受け内定をもらいました。
(この場合、内定というのかどうかわかりませんが)

このとき25歳。

税理士になる気は100%ありませんでした。

「私は税理士にならない」と決めたのではなく、そもそもそんな選択肢が自分にあるとは思わなかったからです。

今の自分でいえば、国会議員になるとか、医者になるとか、宇宙飛行士になるとか、
そういった現実とはかけ離れた職業であると思っていました。

その頃、私が求めていたのは平穏に働けることだけでした。

好きな簿記をつかって心穏やかに働ける。

罵声を浴びせられることはなく、逆にお客様からありがとうとおっしゃっていただける。

これだけで十分でした。

なので、会社勤務か、事務所勤務かという前に、安全に働ける環境であるのかというのは、
人間にとってもっとも大事なことなのかなと。

マズローの欲求5段階説では、下から順に欲求を満たしていき、下層の欲求が満たされたら、
人は上位の欲求を満たそうとします。
  1. 自己実現の欲求
  2. 自我の欲求
  3. 所属の欲求
  4. 安全の欲求
  5. 生理的欲求

会社勤務か事務所勤務かは「所属の欲求」であり、身の危険を感じることなく働ける「安全の欲求」
はその下層にあります。

25歳の私にとっては所属の欲求を満たす前に、安全の欲求を満たす必要がありました。

それ故に、モダンなビルに入った営業所から古い自社ビルの寂れた事務所に変わっても、
わくわくしていた記憶があります。

当時の給料は営業時代とそれほど変わらず、20代で合格科目がないなかでも満足した金額をいただけました。

なので、20代で厳しい業界に入り、過酷な勤務環境の中で危険を感じながら働いていた人にとっては事務所勤務というのは、欲を出さなければ安全な場所と言えるかもしれません。

営業のようなノルマはなく、5時上がりで勉強できる環境があり、300程度もらえるのであれば、
まずまずの職場ではないでしょうか。

注意すべきは、この後のライフプランを考える必要があるということです。

  • 結婚するのか
  • 子どもを授かるのか
  • 家を買うのか
  • 親と密に接するのか
  • 趣味を充実させるのか

こういった未来に起こるべくことを考えると、そのままで安泰というわけにはいきません。
(もちろん、本人の生き方にもよりますが)

試験とこれらのライフプランを両立させる難しさは、経験している方ならどなたもおわかりでしょう。

自我の欲求

事務所へ転職し1年たったころ、「試験受けなあかんで」と上司にいわれ初めて本試験を受けました。

2年目に簿記を受け、その後、法人税申告書の書き方を学ぶために大原へ通うことにしました。

本来、この目的であれば実務講座へ行けばよかったのですが、当時はそんな考えは思いつかず、
翌年8月の本試験に向かって9月からの授業を受けることにしました。

ところが、授業を受けてみると、周りの凄さに驚かされます。

  • 電卓のスピード
  • 用紙をめくる速さ
  • 文字量
  • 判別できるギリギリまで文字を崩す

1回めの法人を受けて、「これでは受からないだろう」と3年勤めた事務所を止めて専念することにしました。

ここでは、「所属の欲求」を満たすために転職するのではなく、その一つ上位である「自我の欲求」を満たすために、税理士を目指すという選択をしました。

長くなりそうなので、今日はこの辺にしておきます。

<編集後記>
昨日の木曜日
6時45分起床後ルーティン
午前中はゆっくりと時間をかけてルーティンを
午後からはブログ執筆


<たまに娘日記>
金曜日、遠足の予定でしたが、雨で中止になりました。

今回、台風が来ているので、雨が止まないことは大人ならわかります。

でも、前夜から

  • 明日晴れるかな〜
  • 動物園行けるかな〜
  • おやつ食べたいな〜

と。

聞いてる私は不憫に思い、慰めていました。

が、妻は「もうない!」とピッシャリ。

それでも娘は妻のほうがいいようです。

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