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税理士業

暖簾分けのメリット・デメリット。独立前の攻防<No 1355>

yujiro

)暖簾

Contents

「私」という選択肢のない暖簾分け

士業ではいわゆる、「暖簾分け」の慣習があります。

弟子が独立するときに、お客さまを譲り受けるシステムです。

独立しても、師匠がそのまま仕事を継続するのであれば、そこに私情は入るのでしょう。

事務所として暖簾分けの慣習はあっても、師匠が駄目と言えば譲り受けることはできません。

  • チラつかせて、長く勤務してもらう
  • 最初から駄目だと誓約書を書かせる
  • 1件いくらと決める

といったことを耳にすることもあります。

とはいえ、お客さまあってのご依頼なので、本来、お客さま抜きで進めることではありません。

私のときは、お客さまに選んでもらうことになりました。
(ただし、そこに「私」という選択肢はなく‥)

暖簾分けのメリット・デメリット。独立前の攻防

私の場合、独立前、勤務していた事務所が閉鎖することになりました。

当時、私は財表と法人の2科目のみ。

それから閉鎖日までに院に合格しましたが、それでもあと1科目足りません。

結果、次の事務所を探すことになり、以前勤めていた事務所が拾ってくれることになりました。

その間、私の担当のうち3分の2のお客さまが他へ出ていかれることに。

まあ、事務所閉鎖&担当は資格なしですから仕方がありません。

暖簾分けの攻防

そこから攻防が始まります。

通常であれば、お客さまはそのまま事務所に残るか、独立する税理士についていくのかの二択です。

私の場合、ボスの提案で、

  1. 他の税理士を紹介する
  2. ご自身で別の税理士を選んでいただく

という別の二択でした。

ボスは廃業するわけではないのですが、自分が続けてるやるつもりもありません。

他の税理士を紹介するというのが、第一希望だったのでしょう。

問題は(私にとってだけ)私がまったく関与できないこと。

ただ、私も波風を立てることはしたくなかったので、お客さまにボスの意向をそのまま伝えることにしました。

幸運だったのは、残った3分の1のうち、私が直接やり取りしていたすべてのお客さまが、今後も私にお願いしたいと言ってくださったことでした。

これを正直にボスに伝えてもいいことはありません。

それでは、電話がかかってきたら、自分で探すとだけお伝えいただければ

と話すにとどめました。

結果、スムーズに事が運び、かつ、次の事務所のボスも快く引き受けてくださいました。

仮に、他に移ったかたも含めて、すべてのお客さまが来てくれていたらどうなったのか?

移籍を経て独立後に疲れていたでしょうね。

経済的には潤沢でしょうが、精神面の辛さが比例しておらず、3分の1に減ったのは私にとって結果オーライでした。

こうして文字にしてみると、従来型の暖簾分けとは異なります。

お客さまに感謝しかありません。

デメリット

暖簾分けにデメリットはあるのか。

一つ挙げるとすれば、

ハングリー精神がなくなる

ことでしょうか。

これは私にも当てはまります。

暖簾分けがある場合、裸一貫で始めてないので、背水の陣とはなりません。

そうすると、必死さ、がむしゃらさがなくなります。

決してそうなりたくてなったのではありません。

営業にしろ何にしろ、しつこいほどやり続けられたかどうかといわれると、甘さがあるなとは感じています。

その甘さを自覚しているから、こうしてブログを続けているわけであり、新たなことにも挑戦しています。

You Tubeチャンネル:ひとり税理士の生き方/税理士 ユウジロウ

暖簾分けで地盤があっても、流出をゼロにすることはできません。

それよりも、営業という攻撃力を身につければ、守りがザルでも少しは残っていただけるでしょうし。

防御一辺倒よりも、積もっていけば強固な牙城を築くことができます。

攻撃は最大の防御と言いますし。

一番のリスクは、挑戦するリスクを取らなくなることが最大のリスクでしょう。

100%引き継がなかったおかげで、「決して磐石ではない」という気持ちを維持できているのだと。

メリット

他にあるとすれば、新規のお客さまに比べると入れ替えが少ないことかなと。

コミュニケーションをとってきた期間が長いので、入れ替えのリスクは低くなります。

もう一つ挙げるとすれば、同じ仕事でも給料所得から事業所得へ変わることで、仕事を直請けすることにより、同じ量の仕事でも収入が増えます。

とはいえ、暖簾分けの有無にかかわらず、営業力は磨いていくことは欠かせません。

独立しないとわからない

暖簾分けがあってもなくても、独立したら勤務とは違った汗をかきます。

暖簾分けがあると、多少心地がいい汗になるくらいで。

入ってくるお金が本当になければ嫌な汗になるでしょうし。

暖簾分けがあるかどうかも、自分に営業力があるかどうかも、独立してみないとわかりません。

一度しかない人生ですし、決めるのは自分です。

<編集後記>
11月5日金曜日
6時00分起床後ルーティン
月初自分の経理、ブログ書き出し。
午後から整体でカラダのメンテナンス、ブログ更新。
You Tubeスライド作成、撮影、編集、アップ。

11月6日土曜日
6時30分起床後ルーティン
オンラインミーティング準備。
午後から個別相談(カフェで)。

11月7日日曜日
4時30分起床後ルーティン
オンライン税務ミーティング。
夕方から実家へ。

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