Evernoteで効率化。修士論文に欠かせない文献管理テクニック<No 15>
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)修士論文
書けなくても集めることはできる
修士論文を書くにあたって、何からどのように手を付けたら良いのか悩む方も多いと思います。
タイトルや論文の外観が決まると、文献の収集にあたりますが、書こうと思ってもそうそう書けるものでも、ありません。
ですので、M2(大学院2回生)の前期は、ひたすら文献の収集にあてます。
文献は、書籍と論文を合わせて、少なくとも50、多い方だと100に上ります。
間際になって、大学図書館に駆け込んでも、貸出中になっていることがほとんどです。
よって、M2の前期をこつこつ文献収集に充てることで、提出間際に焦ることなく、論文作成を進めることができます。
Evernote×修士論文
この集めた文献が、増えるごとにきちんと整理しておかないと、後から探すのが至難の業となります。
そこで、文献管理にお勧めするのが
アナログ編
① 書籍と論文をわけてファイリングする(コピーしたもの、以下同じ)
② それぞれのファイルの1ページ目に、エクセルで、タイトル・著者名・出版社・発行年などを記載
③ 文献が増えるごとに、エクセルに②を加える(その都度、加筆しないと、後からは出来ない)
④ それぞれの文献コピーの最初に、所蔵場所がわかる所蔵情報を一緒にホチキス止めする
⑤ 書籍は④に加えて「奥付」(書籍の最後に、タイトル・著者名・出版社・発行年が記載されたページ
をコピーして、ホチキス止めする
⑥ よって、所蔵情報と文献コピーに書籍なら奥付をまとめてホチキス止めしたものになる
⑦ それぞれに通し番号を、大きく目立つように記載して、先ほどのエクセルにも同じく通し番号をふる
これで、最低限の文献管理が可能ですが、これに加えてEvernoteを利用することで、より文献管理が容易になります。
Evernote編
① 文献を、スキャナーでEvernoteに取り込む
② サーチャブルPDFで取り込むことにより、PDFファイルの全文検索を可能にする
③ 取り込んだPDFファイルとは別に、自分が論文に引用した部分を、文献ごと、引用箇所ごとに
打ち込んでおく
④ 実際、引用していなくても、後々、使えそうな言い回しは、③とは別ファイルで管理しておく
①により、アナログファイルを持ち運ぶことなく、自宅・図書館・カフェ・職場など、どこでも
文献にアクセス出来ることになる。
②「この内容の論文どこにあったかな?」とアナログファイルを一から探すのはかなりの時間ロスに
なります。全文検索が可能なので、複数の文献に一発でヒットすることが可能になります。
③ PDFファイルとは別に、手打ちのものを管理しておくことで、後々の論文本体の修復が楽になります。論文本体の一部が消えることなどは、頻繁におこります。同じものを管理しておくと、そのまま貼り付けて修復可能になります。
④ その場で、引用しなくても、あとから必要になることは多々あります。③同様に、加筆が容易に出
きます。
文献数が多くなると、紙ベースのファイルは2、3冊になり、かなりの重量です。Evernoteで管理できると、持ち運びの必要がありません。
最後に、Evernoteの最大の魅力は、やはり、全文検索が可能なことでしょう。
論文作成は、時間との闘いです。参考文献を効率的に管理し、論文執筆に集中しましょう。
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