快適化と効率化。時間を選択する基準は二つ<No 104>
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)自宅、下駄箱。
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ビジネスで二極化が進む
私の住む地元の市場は、さびれつつあります。
隣町から引っ越してきた、およそ35年前は、多くの買い物客で賑わっており、
自転車に乗りながら通ることは出来ないくらいでした。
肉屋、魚屋、八百屋、豆腐屋、漬物屋、金物屋、クリーニング屋、ブティックが、
所狭しと並んでいました。
そんなかつての市場も、現在はいつでも車が通れるような状態です。
空いている商店も、3、4件と寂しくなりました。
その要因は、ここ30年ほどで、大きなスーパーが近隣だけで、3件も出来たことにあります。
ではなぜ、地域の商店が大型スーパーに負けてしまったのか。
スーパーにあって、商店にないもの。
それは、
- 大量広告による宣伝効果
- 大量仕入れによる低価格実現
- 一度の会計で全て済む
- 近代的な内装
などでしょうか。
しかし、デパートは、高価格にもかかわらず、売上を伸ばし多くの客で賑わっています。
これらの現象は、「安いものはとことん安く」、そして「好きなものにはお金に糸目をつけない」
購買の二極化が要因と言われています。
トゥモローランド × ユニクロ
私の部屋着は、ユニクロかユニクロまではいかないまでも低価格のものがほとんどです。
たまに、上から下まで、下着を含めてユニクロのときもあり笑ってしまいます。
そして、普段のビジネスでも、ほとんど低価格ものを長く大事に着ています。
リーガルの1万円台の靴にいたっては、、13年ほど履いています。
(ただし、つま先とかかとを、7,8回は交換しているはず。メンテナンスは必須です。)
しかし、そんな私でも、ここぞのスーツやアウター、ビジネスパンツにいたっては、
高価格帯に属するトゥモローランドやckなどを利用しています。
先の例によると、私のケースも「購買の二極化」と単純に判断しがちですが、
別の分類もあります。
価値は「時間の効率化」と「時間の快適化」の二方向へ
草思社 ( 2014-11-20 )
ISBN: 9784794220882
「時間の効率化」
著者はユニクロを、
スタンダードなデザインの商品が並び、何を選んでも無難なコーディネートになる。
必要な物を事務的に選び、短時間で買い物を済ませることができる。
これは「時間の効率化」であり、「節約時間価値」である。
と表現しています。
私を含めて多くの人が、低価格を求めてユニクロを選んでいると思いがちですが、
「価格」ではなく「時間」を基準に選択されているという側面もあります。
実際、私も、ユニクロでの滞在時間はほぼ30分以内です。
事前に広告でターゲットを決めて、後はお店でサイズと色を選ぶだけです。
「時間の快適化」
デパートで売られる高価格帯のものを選ぶことは、
豊富な品ぞろえから自らがほしいものを選ぶ行為自体を楽しむということで「時間の快適化」
とも言える。
と言っています。
これは、いたってわかりやすいです。
実際、デパートの売り場は高級感があり、丁寧な応対をしてくれます。
それらを求めて、デパートへ行く人も多いでしょう。
しかし、著者は、
伊勢丹やバーニーズに行けば失敗はないだろうということで、「時間の効率化」とも言える
とも言っています。
これには、私も共感しました。
若いころは時間も十分にあるので、値の張るものを購入するときは、
仕事あがりに何軒もお店をはしごしていました。
しかし、最近は、一店舗での即買いです。
その理由は、「そこへ行けば100%自分の求めるものがある」からです。
低価格あるいは高級感だけではなく、「時間の効率化」、あるいは「時間の快適化」
という側面から自分のビジネスを見つめると、新たな道が見えてきそうです。
<編集後記>
走る電車の中から友人を発見。
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