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借金してでも賞与を払うのが適正な経営か?見るべき視点を整理する<No 1040>

)食パン券売機

見るべき視点を整理する

昨日テレビで、スタッフと経営者が揉めてる大学病院のニュースをチラ見しました。

スタッフを代表する労働組合側の意見として、

ボーナスは借金してでも払うのが通常の経営

のようなことがボードに書かれていました。

良心的なオーナー経営者の中には、借金をしてボーナスを払う方もいるでしょう。

しかしながら、営利企業であれば賞与は本来もうかった利益から支払うべきです。

借入してまで無い袖を振って、将来に返すアテがあるのかどうか。

ボーナスを要求する側はここまで考えていないでしょう。

経営者側は、このコロナの最中、目の前のやりくりで精一杯ですし、
そもそも未来のことはわかりません。

プロス要因よりもマイナス要因が顕在化している今、希望的観測では語れません。

こういった溝は、見ている先が違うから生まれます。

経営者は組織を維持することを第一に考えます。

組織を維持するためには利益を出し、お金を残さなければなりません。

対してスタッフは、自分がもらえる給料のことを第一に考えます。

見るべき視点を整理するところから始める必要があります。

借金してでも賞与を払うのが適正な経営か?

スタッフと経営者のズレを解消するには、目指すべき着地点を知ってもらうことが必要です。

スタッフの給料はどこから出ているのか?

給料は固定費の一部であり、売上から変動費を引いた後に残った粗利益から出ています。

一方、粗利益から固定費を差し引いた残りの部分が利益となります。

故に、給料も利益も粗利益が適正にあがってこなければ維持することはできません。

ただ、コロナの環境下では通常とは異なります。

コロナ患者を受け入れたがために、通常の患者を受け入れることができず、
収入が減っている医療機関が多くあります。

収入が減ると粗利益も減ります。

また、コロナ患者対応には通常より多くの人的資源や手間がかかるので、
労働分配率は逆に上がります。

労働分配率が上がるということは、通常80の粗利益を得るのに40の人件費で良かったところ、
50や60の人件費がかかるということです。

そうすると、利益の10を確保することはできずに赤字となります。

  • 経営者は赤字だから無い袖は振れない
  • スタッフは通常よりも大変だから賞与は欲しい

両者の言い分が平行線を辿ります。

 

第三者に入ってもらう

こういった状況のなか、組織内だけで解決することは困難です。

当事者同士で話をするのが難しければ、コンサルなど第三者に間に入ってもらいます。

ただ、スタッフからすれば、経営者が連れてきたコンサルに抵抗感があるのも事実です。

コンサルには、どちらか一方に偏らないような場作りが求められます。

 

公的機関の支援

コロナによる影響で収入が下がるなか、自助努力だけで持ち直すのは困難です。

受けられそうな補助金、助成金、支援金があれば、漏れなく申請します。

スタッフの給料を補うなら雇用調整助成金があります。

当初は、厳しい申請要件がありましたが、今は緩和されています。

これら全てを使った上で、融資を検討します。

 

融資の検討

ただし、今回の融資は通常必要な固定費にあてるべきものです。

給料に充てることはあっても、賞与に充てるべき性格のものではないでしょう。

賞与は本来その年度の上がった利益から支払われるべきものであり、
借金をしてまで払うという性格のものではありません。

街の社長がスタッフを思って借金で賞与を払う気持ちも分かります。

しかし、数百人のスタッフを抱える組織が、コロナの状況下賞与を払うために融資を受けるのは現実的なことではありません。

コンサルの目線は中立に

まずはスタッフと経営者の間に立って、目的意識を一つにすることが大切です。

そのためには内部の人ではなく、外部の専門家に頼るのが良いでしょう。

キャッシュフロー・コンサルティングでは、こうした業務も行なっています。

当事者同士が話すとこじれる話でも、第三者が間に入ると聞く耳を持っていただけるものです。

もちろん、ニュートラルな立場で建設的な意見が出る場作りが必要です。 

<編集後記>
4時45分起床後ルーティン
持続化給付金の再申請のお手伝い、CF Dentalミーティング、靴とBIKE洗い

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