2018年 読んで良かった書籍「10冊」其ノ参。公文式は、「英語」より「国語」<No 654>
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其ノ参
前回に引き続いて、2018年 読んで良かった書籍「10冊」の三冊目を紹介します。
前回同様、10冊のなかで順位付けはしていないので、順不同による三番めの紹介です。
AI vs. 教科書が読めない子どもたち
「AIに仕事を奪われる」
この言葉、もう耳に慣れましたね。
それでは、いったいどんな仕事がAIによりなくなるのか?
雑誌やテレビ、新聞紙面でランクキングを見かけますが、引用元は海外の研究機関のものなので、それをそのまま日本の仕事に当てはめるのには「少々無理があるのでは」と思っています。
この本のなかでは、「どの仕事がなくなって、どの仕事が生き残る」ということよりも、AIは「何が得意で、何が得意でないのか」ということを、わかりやすく説明してくれています。
具体的には、著者が研究開発に関わっている「東ロボくん」のデータを交えて解説しています。
東ロボくんの学力は、MARCH(関東の中堅上位私大)や関関同立(関西上位私大)で80%の合格率を叩き出しています。
AIは所詮コンピュータなので、数値やデータに置換えられない限り処理することは出来ません。
そもそも、AIは漠然とした課題に対して自発的に取り組むことはできません。
- 課題を与える側になる
- やってることの意味を理解する
- 理解できない人にうまく説明する
など、AIにできない場所で勝てばいいのです。
課題を与える側になる
やってることの意味を理解する
計算が得意なAIに対して、仮に税務相談をしたとします。
課題を与えてあげるのは人間です。
仮に、
- 「仮想通貨 所得の計算」
- 「仮想通貨 ICO 所得の計算」
- 「仮想通貨 雑損控除」
などの課題を与えたとしましょう。
AIが膨大なデータベースから目当ての条文や判例を見つけ出す能力があっても、条文や判例そのものがないのなら、ヒットするデータはゼロです。
なんとか、国税庁のFAQから「仮想通貨の所得計算」を見つけ出せたとしても、「仮想通貨 ICO 所得の計算」や「仮想通貨 雑損控除」は信頼できるデータベースには存在しません。
ここが人間の出番です。
既存の条文や実務家の見解に当てはめて、答えを導き出します。
もちろん、真っ白な答えはどこにも見当たりません。
ただ、グレーな答えであったとしても、条文や見解を自分なりに解釈できるかどうかがポイントです。
理解できない人にうまく説明する
そうして、自分なりに解釈したことを、理解できない人にうまく説明してあげます。
専門用語を使わずに、相手が理解しやすい平易な言葉を使います。
こういった仕事はなくならないのだろうと思います。
今の時期、いろんなお客様と接します。
どれだけ本業に精通していても、
どれだけクラウド会計を使いこなしても、
どれだけ仮想通貨を熟知していても、
知らないことは必ずあります。
その部分を言葉で補ってあげる仕事はなくならないのでしょう。
公文式は、「英語」より「国語」
本書のなかで、「基礎的読解力は人生を左右する」と書かれていました。
なるほど、そうだなと。
私は国語が苦手だったからです。
言葉足らずで、うまく説明できずに損をする。
そうならないように、娘の公文式を「英語」から「国語」に変えました。
<編集後記>
5時35分起床後ルーティン
午前中、ブログ・HP改善、記帳指導訪問
午後から、ブログ執筆
以前、税理士受験入門セミナーを受けていただいた方から嬉しい知らせが届きました。
2018年、消費税合格と大学院合格。
すでに簿財をお持ちの方だったので、大学院卒業後にはゴールが待っています。
おめでとうございます!
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