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利益を上げて、お金を残すためにやるべきこと。売上よりも大事なのは「粗利益」<No 753>

yujiro

)西順一郎先生のSTRAC表を加筆引用

 

 

Contents

利益を上げて、お金を残す

独立したら、仕事を受けて利益を出さなければ食べてはいけません。

この「利益」を出すためにやるべきことは、

  1. 売上を増やして
  2. 経費を減らすこと
そして、売上を増やすためにやるべきことは大きく3つ。

  1. 顧客の数を増やす
  2. 単価を上げる
  3. 購入頻度を上げる

 

今日は、売上と利益の関係を見ていきます。

 

 

売上よりも大事なのは「粗利益」

粗利益とは?

粗利益とは、売上から変動費を差し引いたもの。
 
変動費とは、商品の仕入れのように売上高に応じて金額が変動する費用です。
 
図で表すと次のようになります。
 
)西順一郎先生のSTRAC表を加筆引用
 
 
売上 100 − 変動費 30 = 粗利益 70
 
 
変動費には、商品の仕入れ以外にも、工場での「材料仕入れ」や他者へ委託した「外注加工費」、
運送会社であれば高速代やガソリン代などの費用も当てはまります。

よって、いくら売上が多くても、変動費がそれ以上に多いなら粗利益はマイナスの赤字です。
 
なので、テレビで見る年商百億円の経営者。
一見、「凄いな」と思いきや、変動費が百十億円であれば、十億円の赤字です。
 
結果、大事な数字は売上よりも「粗利益」。
 
この粗利益を売上に対する割合で示した数値を「粗利率」といいます。

 
この粗利率、自社について考えたことはありますか?
 
今、バシッと即答できた人は研究熱心で数字に強い方です。
 
答えられなかった人のために、業種ごとのおおよその粗利率をお伝えします。
 
 
 
 

業種ごとの粗利率

粗利率は、商品や事業内容に変わりがなければ、1年を通じてほぼ一定です。

 

卸売業 15%程度

粗利率が最も低い業種で、概ね20%以下に収まります。
 
商品や製品を仕入れ、モノの形状を変えることなく、右から左に移転して利益を得る商売です。
 
小売業との違いは、事業者に対する商売を専門にしています。
 
 
 

小売業 30%程度

卸売業と同じく商品や製品を仕入れ、モノの形状を変えることなく、右から左に移転して利益を得る商売です。
 
卸売業との違いは、事業者ではなく一般消費者に対する商売を専門にしています。
 
小売業は、売り場で商品がより売れるような配置やデコレーションを行うので、
モノの価値が上がります。
 
よって、卸売業よりも高い粗利率(概ね20%から50%)となります。
 
 
 

製造業 50%程度

材料を仕入れ、自社で手を加えて加工したものを販売して利益を得る商売です。
 
いろいろな工程で価値を加えるので、その分、卸や小売よりも粗利率は上がります。
 
 
 

飲食業 70%程度

自社で加工した食料品を、そのままお客様に提供する商売。
 
サービス業のなかでも、製造業としてのコストがかかるので粗利率は70%程度です。
 
売上から変動費を引いた残り(粗利益)が3割あるか確認しましょう。
 
 
 

サービス業 80%程度

飲食以外のサービス業で概ね変動費が少ない業種です。
 
医業であれば薬剤など多少の仕入れがあるので80%程度。
 
対して、士業やコンサル業は売上を得るために必ず要する費用はないので、
90%から100%とされています。
 
自分磨きのために、書籍代、セミナー参加費なども必要ですが、
仕事を得るたびに必ず要するものではないので変動費には当たりません。
 
 
 
 

 

[quads id=1]

大きく外れていないか?

粗利率として挙げた数字はあくまで目安ですが、
自社の数値が大きく外れていたら注意が必要です。
(数値が高ければ問題ありません)
 
これをきっかけに自社の数字に興味を持っていただけたら嬉しい限りです。

 

 

[quads id=2]

 

 

<編集後記>
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午前中、読書、ブログ執筆
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