調査のあらまし
税理士において、申告業務と共に骨の折れる業務が
税務調査です。
会社を経営なさっている方であれば、一度は、
ご経験されているのではないでしょうか。
これまで、俗に会社なら3年に一回は行われて
いた税務調査ですが、平成23年の税制改正で
税務署内での手続きが増えたこともあり、
その数は減りつつあります。
会社であれば、全国の企業の4%、
個人事業であれば1%の割合まで、
その数は、減っています。
よって、ここ数年内に起業された方であれば
、調査自体、まだご経験がないかもしれないですね。
事前通知による調査依頼
税務調査は、悪質な案件でない限り、「事前通知」と
呼ばれる税務署からの調査依頼が電話によりあります。
この調査以前に税務署に提出した申告書等の書類に
顧問税理士の記載があれば、税理士事務所に連絡
が入りますが、税理士を頼らずにご自身で申告して
いたら、ご自身に連絡がいきます。
その後、調査官と税理士、納税者との日程調整を
行い、調査当日を迎えます。
簡単なことから始める
この時点で、慣れない顧客の方は、かなりの緊張状態
となり、税理士への調査対策を強く依頼されます。
こちらも、職業柄、顧客の緊張を和らげるために、
事前の調査シミュレーションなどを行いますが、
結論から申し上げると、調査の間際になって出来ることは
限られています。
- 本来、会社にあるべきはずの備品が会社にない
- 家族従業員の机や、勤務状況が確認できない
当たり前のことが、当たり前に出来ていないことが
常にあります。
やはり、常日頃から、税理士とコミュニケーションを
とり、素直な気持ちで接してくださる方は、調査時
においても、指摘される事柄は、数も金額もごくわずか
です。
調査依頼がきてから考えるのではなく、常に調査
を意識した帳簿の記入、保存そして、税理士との円滑な
コミュニケーションと互いの信頼関係が、最大の
税務調査対策ではないでしょうか。
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<編集後記>
ランニングの距離を3キロに増やしました。