国税メッセージボックスで「申告のお知らせ」を確認。税理士がお客様のマイナンバーカードなしで閲覧する委任関係の登録とは<No 936>
<セミナー・コンサルティング情報>
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)国税庁のサイトとマイナンバーカード
Contents
国税メッセージボックスで「申告のお知らせ」を確認
この時期、継続してご依頼いただくお客様だけでなく、
新規でご依頼いただくお客様と接する機会があります。
新規のお客様であれば、その方が、
- 青色か白色か
- 予定納税はあったのか
- 消費税の課税事業者か
- 本則か簡易か
などの情報は欲しいところであります。
前年の申告書があればある程度はわかりますが、ないと結構困るものです。
お客様に聞いて確認すれば良いのですが、ご本人では分からないことも。
税務署に問い合わせる方法もありますが、税務署へ行くか電話するしかないので、
そのときはわかっても、公的な文面としては残りません。
お客様とのコミュニケーションを大切にしたいところではありますが、
手続きは誰がやっても同じなので、極力簡潔に終わらせたいものです。
ネット対応しているなら、ネットだけで簡潔させる。
こうした情報は、国税庁のサイトを利用すれば確認できます。
e-Taxの普及により、「所得税等、消費税及び贈与税の申告について
(以下、『申告のお知らせ』」なるものが、納税者宛に送られてきます。
送られるといってもEメールではなく、国税庁のサイト上にある
納税者自身のメッセージボックスに送られて来ます。
この申告のお知らせを見れば、上記に挙げた項目を確認することが出来ます。
ただし、このシステム、一筋縄ではいきません。
2018年までは、IDとパスワードがあれば誰でも閲覧出来たのですが、
2019年1月からセキュリティ強化のため、お客様のマイナンバーカードが必要となりました。
マイナンバーカードの普及率はすこぶるよろしくなく、
お客様がお作りでないことが多く。
そうした場合、税理士がお知らせを見られないかというとそうでもなく。
お客様が税理士に委任することにより、税理士側でこのお知らせを確認することができます。
税理士がお客様のマイナンバーカードなしで閲覧する委任関係の登録とは
まずは、国税庁のサイト「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」に入ります。
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お客様の利用者識別番号と暗証番号を入力してログインします。
上から二番目にある「確認画面へ」入ると、
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このように確かに「所得税等、消費税及び贈与税の申告について」という
お知らせがお客様宛のメールボックスに届いています。
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ただし、見ての通り鍵マークがあるので、なかを確認するにはお客様のマイナンバーカードが
必要です。
お客様と対面で話す機会があれば、そのときにマイナンバーカードをご持参いただくという
方法もありますが、遠方のお客様とネットで完結する場合は使えません。
更に、ID・パスワード方式を採用していると、
そもそもカード自体を発行していないこともあります。
ではどうするのかというと、このサイトから委任の登録します。
委任の登録
委任の登録とは、税務署からお客様宛に送られてくる「申告のお知らせ」を、
税理士が閲覧できるようお客様が許可できる仕組みです。
委任の登録は、さきほどのメインメニューの下にある、
「各種登録・変更」内の「委任関係の登録」から行います。
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「委任関係の登録」に入ったら、下にある「税理士の利用者登録番号」を入力します。
(「納税者カナ氏名」は電子申告の開始届に書いた名前が表示されます)
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)昭和のアウトローからご依頼が
「登録内容の確認」と表示されたら、委任の登録依頼ができました。
これはあくまでも、お客様から税理士側に委任の依頼をしただけです。
確認のため、お客様のメインメニューから、「委任関係の確認・解除」を
見てみましょう。
委任関係の確認
「委任関係の確認・解除」のなかに入って「状態」を見ると、
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この通り「未承認」のままです。
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お客様側からの依頼を税理士側でこの後許可する必要があります。
お客様のシステムからいったんログアウトし、再度、
税理士として自分のシステムに入り直します。
税理士側で「委任関係の承認」
税理士側のシステムに入ったら、下にある「委任関係の確認・承認・解除」をクリックします。
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なかに入ると、未承認の依頼が1件あります。
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ここで「承認」のチェックボックスにチェックを入れます。
(否認に入れてはいけません)
チェックを入れて、「実行」ボタンを押せば完了です。
税理士側で「委任関係の確認」
さきほどの、「委任関係の確認・承認・解除」をもう一度クリックすると、
次の表示が出ています。
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ここで、「承認済み一覧表示」をクリックして承認したお客様のお名前があるか確認します。
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お名前があれば承認完了です。
税理士側で「申告のお知らせ」を確認
最後に、お客様宛に送付された「申告のお知らせ」が、税理士宛のボックスに届いているか
確認します。
さきほどの状態のまま、税理士側のメッセージボックスから「確認画面へ」入ります。
すると、お客様宛
- 「申告のお知らせ(所得税等、消費税及び贈与税の申告について」
- 委任関係の登録依頼通知
が送付されているのが確認できました。
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ただし、鍵マークがあるのでなかを見ることができません。
メインメニューに戻ってから「認証画面へ」をクリックします。
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ここで、「マイナンバーカード方式をご利用の場合はこちら」を選び、
税理士自身のマイナンバーカードをカードリーダーにセットします。
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「マイナンバーカードの読み取り」をクリックしてパスワードを入力します。
(6ケタでなく、4ケタのほうです)
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これで、鍵マークがなくなりました。
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「申告のお知らせ画面へ」でお知らせの閲覧完了です。
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なくさないように、PDFで保管しておきましょう。
<編集後記>
6時10分起床後ルーティン
午前中、所得税申告仕上げ、e-Tax送信、税額確認のため近所のお客様宅までチャリンコで、
明日のセミナースライド追加
午後から、ブログ執筆、バイク10キロ 2:25/キロ、シャワー&夕食後ブログアップ
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