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e-Tax・eLTAX

確定申告は「e-Tax」か「税務ソフト」か。税理士の判断基準<No 1210>

yujiro

観覧車から

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Contents

一長一短を把握する

税理士として独立したら、会計・税務ソフトはどれにするか決めることになります。

概ね、勤務時代に扱っていったソフトにするのが主流でしょう。

ただ、経験のあるソフトだと使い勝手はわかりますが、それだけだと発展性がありません。

私の場合、勤務時代は、

  • ミロク情報サービス
  • a-saas
  • エプソン
  • JDL
  • TKC

の経験があり、そのなかからJDLを選びましたが、並行して、クラウド会計ソフトや国税庁が提供するe-Taxソフトにもチャレンジしています。

既存の会計ソフトはどれも似たりよったりですが、クラウド会計とe-Taxソフトはインストール型ではなく、PCのプラウザで動かせるといった点で大きく異なります。

従来型、クラウド、e-Taxとそれぞれ特色が異なるソフトを使っていると時代に取り残されるリスク回避にはなるでしょう。

そのため、従来型のソフトを使いながらも、自分の経理はクラウド会計で行い、そのデータを元にe-Taxで申告しています。

e-Taxで申告ができれば、2月まで提出を待つ必要はありません。

e-Taxと税務ソフト、それぞれの一長一短を把握した上で、ケースごとに使い分けることができると仕事の幅が広がります。

確定申告は「e-Tax」か「税務ソフト」か。税理士の判断基準

データ管理

e-Taxで作成した申告データは、サイトに保管されるのではなく、自分で保管することになります。

保管場所はPC内でもいいですが、PCを変えたときのことを考えると、Dropboxのようなクラウドストレージに保管しておく方が紛失リスクを抑えられます。

e-Taxで2020年分確定申告の「決算書・申告書」をつくる<No 1153>

クラウドストレージには、「共有」機能があります。

クラウド上にデータを保存しながらも、自分とお客さま双方のPC内にDropboxファイルを置くことができます。

  1. クラウド上
  2. 自分のPC
  3. お客さまのPC

ただし、件数・複数年とデータの数が多くなってくると、その管理が煩雑になります。

その点、従来型のインストール方式の会計・税務ソフトであれば、ソフトを終了する度にPC内にデータが保存されます。

ソフトを通じたデータ以外にもバックアップとして保存しておく場合は、同じくPC内かクラウドストレージに保管します。

インストール型のメリットは、このときにすべてのデータをまとめて保管できるところです。

e-Taxの場合、納税者向けにつくられているので、そうした機能はありません。

毎年の申告件数が10件程度ならe-Taxでも問題ありませんが、10件を超えて管理面で不安になったら税務ソフトと併用するのも良いでしょう。

新年度対応

年明け、新しい税制にいつから対応しているかはソフト選びの大事なところです。

従来型のソフトだと、早くて1月末に対応、2021年のJDLに限っては2月上旬になりました。

勤務時代であれば、申告業務ができなくても、他の仕事が降ってきたので気にはならなかったでしょう。

独立してからは、繁忙期をなくすために1月上旬からロケットスタートを切っているので大きな問題です。

その点、e-Taxは1月4日(年明け第一月曜日)から新年度に対応してくれています。

e-Taxの1月稼働は、これまでの税理士業界・納税者の方の固定観念を覆す画期的な進歩でしょう。

勤務時代、1月から動いていたら、ボスに「まだ焦らんでええで」とはよく言われましたが、何もしない人の意見は軽くスルーして少しずつ動いていました。

独立したら、そういう声に左右されることなく自分のペースで進められます。

同じ業務量でも期間を長めにとれば、1日あたりの業務量は減るので、繁忙期とはおさらばできます。

そういう意味では、従来型のソフトを使いながらも、部分的にe-Taxが使えると脱・繁忙期に役立ちます。

操作性

従来型のソフトだと、

  1. 会計
  2. 決算書
  3. 申告書
  4. 電子申告

の順にデータの移動が必要になります。

私はこの工程が嫌いではありませんが、e-Taxだと会計こそ備えていませんが、決算書から電子申告までノンストップで進められます。

流れが直線的なので、迷うことがありません。

JDLの電子申告は特に見ずらいので、e-Taxの要素を取り入れて欲しいものです。

Mac対応

従来型のソフトは、ほぼWindowsしか利用できないので、Macは利用できません。

対して、e-TaxはMacに対応しています。

ここ4年ほど、私のメインPCはMacとなり、WindowsPCは従来型のソフト(JDL)のために持っています。(たまに、Windows限定のソフトもあるので)

クラウド会計であれ、e-Taxであれ、Macで利用できるソフトはプラウザで動かすことができるのでPCへのインストールは不要です。

そういった意味でも、PCにわざわざインストールの手間をかけさせるのはユーザーファーストではないのかなと。(技術的な問題もあるのでしょう)

実際、ネット上にある多くのサービスやソフトを使っていますが、未だにインストールオンリーなのは従来型の会計・税務ソフトぐらいです。

それぐらい遅れているということなのでしょうが、業界内でPCが自由に使える世代の声が大きくなるまでにはもう少し時間はかかるでしょう。

e-TaxをMacで使うときに注意すべき点は、推奨されるMacのバージョンが最新でないこと。

2020年分の申告に関しては、自機のバージョンは最新でしたが、なんとか不具合なく申告できました。

年によっては対応できないこともありそうなので、12月あたりからMacのバージョンアップは控えておいた方がいいかもしれません。

料金

従来型のソフトはもちろん有料ですが、e-Taxは無料です。

国家予算が使われているので、それなりのクオリティは今後も維持して欲しいですね。

<編集後記>
4月1日木曜日
4時30分起床後ルーティン
午前中、資金移動や前月決算など月初のタスク、事績報告書作成、ミーティング議事録整理
午後からプールまでランニングで往復(8キロ)、帰宅してからブログ更新

ラン 4キロ
スイム 1,100m
ラン 4キロ

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