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税理士業

チェックリストでミスをなくす。残りは税務以外の価値提供<No 1059>

yujiro

 

アナタはなぜチェックリストを使わないのか?

Contents

誰がやっても同じ精度でできるワケ

私が住んでいる地域は、大阪市内でキタやミナミへのアクセスは良いのですが、密集した住宅地にあります。

大通りから小さな道へ入ると、ナビで「ここからかなり細い道に入ります」とアナウンスされ、そこからさらにクルマ1台がかろうじて通れる脇道に入ったところに自宅があります。

近隣には昭和に建てられたであろう家が多く、越してきてからあれよあれよと解体され新しい一戸建てが次々と建ちました。

狭い敷地の上に高く建てるのがこの地域では主流であり、基礎工事から2、3ヶ月でさらっと完成します。

一方、一流住宅メーカーだと基礎工事だけで3ヶ月以上(推測)かけ、要塞をつくるかのような鉄筋とコンクリで固められます。

それでも、早く完成したからといってすぐに壊れるわけではありません。

2018年に近畿を襲った大型台風や地震で、瓦やトタンなど簡素な屋根は軒並み飛んでいましたが、建物本体が倒れた光景を見ることはありませんでした。

建設中の住宅を見ていつも思うことは、茶髪でサーファー焼けしたガタイのいいお兄さんたちは、キレイにうまくつくるもんだなぁと。

特に、技術系のお硬い人が頻繁に出入りすることなく。

しかし、冒頭の本を読んで少し安心しました。

チェックリストがあれば、誰が携わっても同じ精度で完成できることがわかったので。

チェックリストでミスをなくす。残りは税務以外の価値提供

建物一つをつくるだけでも、携わる業者の数は15を超えるそうです。

建物づくりを支える多くの人の統率をとるために、何十何百というチェックリストがあります。

チェックリストがあればミスの数を減らし、より安全な建物を建てられます。

ただ、リストの数が多くても、内容そのものは誰でも理解できるように簡素化されています。

今、自分もチェックリストを使っていますが、その道程を考えてみます。

はじめてのチェックリスト

チェックリストという言葉を知らずとも、早いうちから使っていました。

記憶を遡ると、最初に作ったのは10代の頃、異性に電話をかける時でした。

同性とはいくらでも話せても、異性と話すネタがわかりません。

とりあえず、事前に話すことを3つほど決めました。

そして、その3つを喋った後、ネタ切れ感を漂わすことなく受話器を置いたことを記憶しています。

おそらく、チェックリストがなかったら、終始しどろもどろだったでしょう。

訪問時のチェックリスト

社会に出てからチェックリストを使っていたかというと、ほぼ使っていなかったように思います。

若干、紙の手帳に予定を書いていたぐらいでした。

細かい作業まで書くようになったのは独立してからです。

本当の意味で、チェックリストと呼ばれるものを作るようになったのはEvernoteを使うようになってからでした。

Evernoteにはチェックリストのボックスを作る機能があります。

この機能を使い、お客様ごとにチェックリストをつくっています。

お客様ごとに1つではなく、

  • 次回訪問時にやること
  • 持ち帰って自分がやること
  • お客様に用意していただくモノ
  • 決算時のチェックリスト

など多岐にわたります。

訪問時にチェックリストを持参すると、話すことに困ることはありません。

逆に、時間が足りなくなる傾向があるので、項目ごとにABCと優先順位を付けています。

  • Aは必ずやること
  • Bは時間があればやること
  • Cは時間があって、そのときの流れに合致すればやること

と決めています。

仮にチェックリストなしで訪問した場合、BやCに時間をかけてしまいAを取りこぼしてしまうこともあり得るでしょう。

人間の記憶は曖昧で、予定通りに進めていても、話がそれたらその話に集中してしまい、
本来話すべきことを忘れてしまいます。

故に、チェックリストは必ず持参して、一つ一つ見ながら話を進めていきます。

項目が終わるごとにボックスにチェックを入れます。

アナログですが、これ以上にミスを減らす方法は今のところ見当たりません。

決算時のチェックリスト

決算を組んだとき、勤務時代であれば所長にチェックしてもらっていました。

今は、自分一人なので一旦作ったら1日2日寝かせます。

寝かせた後、

  • 既成のチェックリスト
  • 独自のチェックリスト

を使って誤りや漏れがないか調べています。

独立前、誰かにチェックを頼もうかとも思っていました。

しかし、税務で90点から100点にすることよりも、税務以外で残りの10点を加算することを心がけるようになりました。
(もちろん、ミスはなくした上で)

残り10点はミスというよりも、細かい見せ方といったある意味重箱の隅のようなところです。

こういった部分は、専門家がこだわってキレイに仕上げても、お客様に喜ばれるとは限りません。
(別表、付表など)

それよりも、お客様が気づいていないこと、興味のあること、事業の発展に役立つことで勝負します。

<編集後記>
昨日の月曜日
4時30分起床後ルーティン
午前中、仮決算など税務の仕事、HPサービス詳細見直し、相続税チェックリスト作成
娘のお絵かきの助手
午後、ブログを書いてからバイク10キロ(気温35℃)

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