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税理士業

仕事に人生の100%を捧げない。「平日昼間に散髪」くらいがちょうどいい<No 1122>

yujiro

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平日昼間に散髪に行けるくらいがちょうどいい

勤務時代、顧問先の社長に連絡すると午前中ならつかまるのですが、
午後だとよく不在でした。

不在の理由は、社長がテニスをしていたからです。

社長本人の口から聞いたのか、所長に聞いたのかは忘れましたが、
平日の午後はテニスで汗を流しているとのこと。

これを聞いて、独立して組織を起動に載せて社員を雇えば会社は勝手に動くのだなと思いました。
(自分がその会社の社員であれば、別の感情があるのでしょうが)

ただ、その社長は数字に細かい人だったので、会社のことをよくわかっていましたし、
利益もそこそこあげていました。

さらに、他でも同じようなことがありました。

初めて勤めた事務所の番頭さんは、勤務中に帰ってきたら髪の毛が短くなっていましたし、最後に勤めた事務所の所長も同じでした。

これを見て、「独立したら自分も」とそのとき思ったかどうかは覚えていませんが。

結果的に、今、散髪は平日昼間に行っています。

仕事に人生の100%を捧げない

学べる環境か否かは一義的。それより大事なものを優先する

昭和の古き良き時代、会社に人生の100%を捧げることができたのは、

  • 年功序列
  • 終身雇用
  • 退職金

保証されていたからでした。

バブル崩壊と共にこういった制度が徐々に失われ、勤め先に守ってもらおうといった甘い考え方は私の中でなくなりました。

代わりに、勤め先を活用してどれだけ自分を磨けるかを指標にすることにしました。

学べるネタがなくなれば環境を変えたほうがいいものです。

ただ、私がした2回の選択は逆でした。

  1. 学べる環境だったが、辞めて勉強に専念した
  2. 学べない環境だったが、時間を優先できたので辞めなかった

学べる職場かどうかは一義的に辞める判断材料にはなりますが、当時の私にとっては学ぶことよりも「税理士になる」ことの方が重要であり優先事項だったからです。

最初の職場では三年目で、まだまだ学ぶことはありました。

とはいえ、担当は持てど番頭の使いパシりだったので、今思えば残っていてもそこからの伸び率は低かったでしょう。辞めて正解です。

専念から復帰後の職場には10年近くいたので、業務はルーティン化し自分でも甘い環境だとわかっていましたが、転職しなかったのは試験勉強できる環境だったからです。

17時あがりで18時半スタートのクラスには余裕を持って出席することができました。

欲を言えば、転職して大きな組織で実務を磨けば良かったのでしょうが、果たしてそこで両立できたかどうか。

大きな組織であれば、業務量は多くなりますし、働く時間は長くなり、周囲の人の働きぶりに影響されて勉強から遠ざかってしまうリスクは無きにしもあらずです。

学べることがあるかどうかは、転職の一義的な判断材料にはなりますが、
学びよりも大事なことがあるときは、優先順位は異なるでしょう。

勤務先は親ではない

勤務時代は自分で言うのもなんですが、真面目に仕事をしていました。

初めて勤務した事務所では、「上がっていいよ」と言われても手持ちの仕事をあると、それを片付けようと残業していました。

そして、手持ちの仕事がなくなったら先輩や番頭に声をかけて仕事を引き取るので、
いつまで経っても機械のごとく働き続けます。

今思えば、こうした私の行動が先輩や番頭の負担を軽くしていたのだなと気づくのですが、
時既に遅しです。
(そういう意味でも3年で辞めて正解でした)

この後、試験に専念するために3年で辞めたのは、退路を断ってやるしかないと判断したからでした。

そこから15年かかりますが、その時ぬるま湯につかることなく退路を断った自分にエールを送りたいです。

その頃、仕事ばかりしていましたが、仕事を楽しんでいましたし、給料も年齢の割には悪くありませんでした。

ただ、それから10年後20年後と長い目で見ると、給料が多少上がったとしても右肩上がりは考えられませんし、退職金もないでしょう。

ウマが合わなくなったり、若い人に入れ替えるからという理由でいつリストラの対象になってもこの時世なら文句は言えません。

そうすると、所長の考え一つでクビになることを恐れるのであれば、資格をとって独立するしか方法はなく。

こうして、今の自分があるのは資格のおかげですし、20代にイバラの道を選んだのは賢明な判断でした。

コロナ以前から、今と変わらない生き方ができたのは独立したおかげでありますし、
税理士という職業を選んだからでもあります。

(平日昼間に)散髪は独立してから

楽な環境を捨て、新しいことに挑戦するとすぐに芽が出るわけではありません。

私のように15年かかることもあります。

それでも挑戦しないと自分の理想に近づくことはできず。

故に、仕事に人生の100%を捧げず。

平日昼間に散髪できるくらいがいいでしょう。
(散髪は独立してからですが)

<編集後記>
昨日の火曜日
4時30分起床後ルーティン
午前中、HP修繕、Facebook事務所アカウント削除、自分の申告準備
ダイレクト納付、Excel住所録作成、生保来客
午後からブログ更新

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