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「AIに負けない子どもを育てる」から学ぶ、親ができる国語力の高め方<No 1063>

yujiro

)国語の教科書

Contents

国語以外の科目を伸ばすための国語力

昔から国語が苦手でした。

中学・高校で良くて学年平均、悪いときは平均以下でした。

漢字が苦手なのは当時の自分でもわかっていましたが、漢字以外の点数がなぜ伸びないのかその理由がわかりませんでした。

週末にこの本を読んだところ、その理由がわかりました。

AIに負けない子どもを育てる

 

英語は単語や言い回しを憶えたら点数は伸びますし、社会も用語を憶えるだけです。

故に、英語や社会と(中3までの)算数が得意だった理由は、暗記すればよかったからです。

国語や理科が苦手だったのは、

  • 文章を理解するチカラ
  • 自分の思いを言葉にするチカラ

が足りていなかったのでしょう。

小学生でやった習い事を挙げてみます。

  • 習字
  • エレクトーン
  • 珠算(そろばん)
  • スイミングスクール(4歳頃から4年程度)
  • 公文(英語のみ。塾に行くまで)
  • ECC(小6のみ)
  • 学習塾(中2から)

こうして見ると、幼少期に経験したことが、やった程度だけ今に活かされているのがわかります。(珠算は税理士となるにあたって多少の影響はあったのだと)

逆に、国語力を高める要素はまったくありません。

当時も今も、国語力を習い事で補うという発想は、世間になかったので仕方のないことです。

高校受験、大学受験で苦労し、税理士試験も苦労したのは国語力がなかったからなのか。

こうしたことがわかってくると、過去を悔しがるのではなく未来に活かしたいものです。

今後の自分や小学生の娘に対してできることを考えてみました。

親ができる国語力の高め方

国語力が伸びなかった理由

自分の国語力がどうして劣っているのか、もう少し考えてみます。

なぜ、高1で算数(数学)が嫌になったのか?

算数は小3で珠算を始める前から好きでした。

珠算を始めるとさらに成績が伸びたのは、「好きこそものの上手なれ」の波にうまく乗れたからでしょう。

しかし、中3で落とし穴がありました。

「証明」です。

よくは覚えていませんが、

  1. 「〇〇だから、△△」
  2. 「△だから、◎」
  3. 「✕だから、□」故に※※である

といった言葉で計算過程を証明する問題です。

それまでは、一次関数など同じ問題を何度も解いていくことで、機械的に覚える事が出来ていました。

しかし、算数のなかに急に国語の要素が出てきたことで全く太刀打ちできなくなりました。

中3は他の問題を解くことでなんとかやり過ごすことができましたが、高1でダメになりました。

元々、国語力がなかったところへ、更に高1の数学担当の日本語力が悪すぎて何を話しているのかわからず、ここで一気に算数への熱意がなくなり、文系の道へ進むことになりました。

一時的に国語力が伸びた理由

国語力を伸ばす機会を持たないまま、高校生活が終わろうとしていたころ、
人生初、国語力を伸ばしてくれる機会がありました。

大学受験のバイブル的参考書です。

出口の驚異の現代文読解法 (代々木ゼミ方式)

新・田村の現代文講義―代々木ゼミ方式 (1)

大学受験で友人に教えてもらった参考書2冊です。

当時は東進ハイスクールができたばかりで、代ゼミがまだ全盛期でした。

この2冊はただただ目から鱗でした。

それまでは、ただ単に問題を解いて答えを合わせるだけで、どうして答えに至ったのかという
プロセスについて解説してくれる参考書はありませんでした。
(自分が知らなかっただけかも)

しかし、この2冊は、どういうプロセスを経て答えに至ったのかを詳しく解説してくれていたのです。

おかげで国語の偏差値が5以上あがりました。

入学した大学入試で論文を苦なく書けたのはこの2冊のおかげです。

「教科書が読めない」とは?

この本で学べたことは、国語力の向上は国語のためだけでなく、国語以外の科目の理解に役立つということです。

というのも、数学であれ理科であれ、問題文の日本語をしっかり理解できなければ正解に至らないからです。

本のなかで、「教科書が読めていないと感じている人はほとんどいない」と書かれています。

つまり、皆、自分がしっかり教科書を読めているのだと。

ここからわかるのは、自分が教科書を読めていないと気づかなければ、
読めるようになろうとは思わないということです。

ここでいう。「教科書が読める」ということは、単に日本語として音読できることではありません。

言葉の意味、文章が意図する意味を正確に捉えることができるということです。

本には、筆者を中心として作られたRSTという国語力を問う問題が付いていました。

正規版でなく、本に載せるために25問だけ抜粋されていました。

25問中、私が正解したのは19問でした。

頭を使う問題で、たった25問を解くだけで頭が痛くなるほどでした。

小6から大人まで、ネットで受けることができます。

ただし、このテストは国語力を鍛えるというものではなく、定期的に受けて今の国語力の数値化するテストに過ぎないということを筆者は力説されていました。

板書の効果

国語力を上げるためにはどうするか?

本を読むことはいいことですが、読書が国語力を大きく左右するとは書かれていません。

興味深かったのは、先進的な電子黒板は板書する機会をなくしてしまうので良くないとのことでした。

板書する時間を省略して、その時間を議論に充て有効活用する電子黒板に罪はないと思っていましたが違いました。

手で板書することが、国語力を鍛えるために非常に大切だと書かれています。

板書は言葉や言い回しを知らなければ、一文字ずつ見ながら書いていくことになります。

漢字を知らなければ、一画ずつです。

  • 一画ずつ書いていると要支援
  • 一文字ずつ書いていると力不足

 

文節ごとに書けると国語力があるようです。

確かに、文節ごとに書くには言葉や言い回しを知らなければ書けません。

虫食いプリント

電子黒板で時短するのと同じく、虫食いプリントで穴埋めさせることがあります。

虫食いプリントは、文章すべてを答えさせるのではなく、文章の一部分を虫食い状態にして
穴埋めさせる問題です。

虫食い問題は、1つ2つのキーワードを憶えると答えを導きだすことができるので、
暗記問題となり、国語力の向上には繋がらないとのことでした。

穴埋めできたからといって、文章全体を理解できているとは限りません。

生徒の得点が伸びやすく、教師は採点しやすいので虫食いプリントを多用しているようです。

娘としたいこと

以上を踏まえて今後、自分が娘(小2)とやりたいことを考えてみます。

  • 公文(国語)は本人が嫌と言うまで続ける
  • 朝、晩一緒に食事をする
  • 夫婦で仕事の話をする
  • 食事中の会話、質問を多めに

今やっている公文の国語は確かに効果はあると感じています。

公文をやってから教科書の読みが格段にうまくなりました。

小2だと文章を追うだけで大変なところ、抑揚をつけて噛まずに速いスピードで読み切ります。

食事(給食以外)は常に一緒です。

夫婦で仕事の話、新聞やニュースの話をすることで、わからないながらも
何かしら頭に引っかかることを期待しています。

また、学校であったことは嫌がらない程度に聞くようにしています。

本のなかで、小学校の低学年・中学年・高学年ごとにやれることが列挙されているので、
それを知るだけでも価値ありです。

昨日は、自宅から近隣スーパーまでの道順を話してもらいました。

さすがに9回曲がるので途中で断念しましたが、今後もバリエーションを加えながら継続します。

あと、言葉を足していくという遊びもしました。

例えば

  1. 私「蝶を見た」
  2. 娘「キレイな蝶を見た」
  3. 私「庭でキレイな蝶を見た」
  4. 娘「昨日、庭でキレイな蝶を見た」

といった具合です。

これも2回くらいで断念しました。
(3、4年ぐらいからがいいかも)

最後に、本には載っていませんでしたが、国語辞典の使い方を伝えました。

1文字目をあいうえお順、あかさたな順で調べるのはわかっていても、2文字目から苦労していたので、2文字目以降も同じように探すことを実践しました。 

<編集後記>
金曜日
6時10分起床後
中間決算分析書作成
午後からブログ。夜は映画「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙」鑑賞(BS日テレ)

土曜日
6時55分起床後ルーティン
読書。バイク15キロ(気温34℃)

日曜日
6時10分起床後ルーティン
読書。ランニング5キロ(気温35℃)

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